ブリーダーとのトラブル4選|優良だと思ってたのに

子犬 優良ドックブリーダーの探し方

「優良ブリーダーなら、トラブルは起きない」
………本当にそうでしょうか?

ご家族様の99%は優良ブリーダーだと信じて、子犬や子猫を迎えます。しかし、

・迎えたあと、病気が見つかった。
・血統書が届かない。
・何度連絡しても、対応してもらえない。

など、私たちのもとには、ブリーダーから子犬・子猫を迎えたあとに起きたトラブルの相談が寄せられています。

なぜ、このようなトラブルが起きているのでしょうか。迎える前に気付けなかったのでしょうか。そして、迎える前に何を見ればよかったのでしょうか?

本記事では、実際の相談を交えて解説していきます。

本当にあったブリーダートラブル

ランキングブリーダートラブル
第1位先天性の病気が見つかった
第2位感染症に罹っていた
第3位血統書が届かない
第4位子犬・子猫が攻撃的だった

ここで紹介する事例は、劣悪な環境で命を育てる悪徳ブリーダーのことではありません。下記の条件に当てはまる、優良そうにみえるブリーダーで起きたトラブルを紹介しています。
・一般家庭でブリードしている小規模ブリーダー
・1品種に特化した専門ブリーダー
・ショーをメインに活躍しているブリーダー
・動物の福祉を守っているブリーダー

第4位 子犬や子猫が、攻撃的だった

子犬

子犬がとにかく攻撃的だったことに迎えてから気付きました。吠えるし、噛むし、私も先住犬も毎日腕から流血していて……。

でも、迎えたからには大切に育てたいと思って、数名のトレーナーにサポートをお願いしました。中には警察犬を育てるトレーナーさんにもいらっしゃいました。それでも、みなさんお手上げで。どうすることもできなくて、本当に困っています。

今思えばブリーダーさんに『親犬は噛みつくから見せられない』と言われたんです。その時点で、気付くべきでした。
遺伝や、生まれてからどんなふうに育てられたかが、こんなにも影響するなんて思っていませんでした……

これは、ブリーダーの仕事は健康な子犬・子猫を生ませることだけではないということを考えさせられる相談です。

人を怖がらないこと。必要以上に攻撃的にならないこと。これは、ご家族様に生涯愛してもらうために大切なことです。

健康だけでなく、家族に愛される性格であることにも目を向け育てる。それが、本当の優良ブリーダーなのではないでしょうか。

確認ポイント
・動物とブリーダーの信頼関係をみる
・動物の初対面の人への関わり方を見る
・親の性格を確認する

第3位 血統書が届かない

郵便

子犬を迎えたときに、「血統書は後から送りますね」と言われたんです。でも、待っても待っても届かなくて……。

何度かブリーダーさんに連絡したんですが、「今、手続き中です」「もう少し待ってください」と言われるばかり。

気が付けば、迎えてから1年が過ぎていました。

ようやく送られてきたと思ったら、毛色も性別も違う別の子の血統書が届きました。なんだか馬鹿馬鹿しくて。諦めてしまいました。

これは、「引き渡したら、ブリーダーの仕事は終わり」ではないということを考えさせられる相談です。

もちろん、血統書の発行には手続きや時間がかかります(3~6か月程度)。しかし、それをきちんと説明し、いつ頃届くのかを伝えることはできるはずです。

家族にとっては、一生に一度の大切な出会いです。

優良なブリーダーは、子犬や子猫を送り出した後も「無事に家族の一員になれただろうか」「ご家族様に不安なことはないか」と気にかけます。

迎える瞬間だけでなく、迎えた後まで責任を持つ。それもまた、本当のブリーダーの姿だと私たちは考えています。

確認ポイント
・迎えた後、他のご家族様とはどのように連絡を取り合っているか?
・血統書やワクチン証明書、契約書はいつもらえるか?

第2位 感染症に罹っていた

子犬

子犬をお迎えして、帰宅中の帰り道に車の中で子犬が咳をしたんです。

最初は、何か喉に詰まったのかな?くらいに思っていたんです。でも、咳が増えて心配になって病院へ連れて行きました。

そこで言われたのが、ケンネルコフ(風邪)の可能性でした。ブリーダーのところでもらったんだろうと。

その後、2か月間治療しました。子犬を迎えて、いきなり病院通いになるなんて思ってもいませんでした。

これは、「誠実さ」の重要性が分かる事例です。風邪には潜伏期間があり、もしかしたらブリーダーも分からなかったかもしれません。

しかし、「他の犬にも咳の症状が出ていること」「感染症の可能性があること」を知っていたら、お迎えの日を延期するなどの対応ができたかもしれません。

良いことだけを伝えるのではなく、心配なことも正直に伝える。家族が知ったうえで判断できるようにすることも、信頼できるブリーダーの大切な姿勢ではないでしょうか。

確認ポイント
・鼻水や咳はでていないか?
・他の兄妹たちは元気か?

第1位 先天性の病気が見つかった

子猫

子猫を迎えてすぐ、ワクチン接種のために動物病院へ行きました。すると獣医師から、「心雑音があります。一度、詳しく検査したほうがいいですね」と言われたんです。
まさかと思って精密検査を受けたところ、先天性の心臓病が見つかりました

獣医師からは「この状態なら、ブリーダーさんがまったく気付いていなかったとは考えにくいですね」と言われて……。
よくよく考えてみれば、契約のときにもらった健康チェック表も、獣医師が診察した健康診断書ではありませんでした。

ブリーダーに病気のことを伝えると、「診断がつく前にペット保険に入れてよかったね」と。心臓病を認識し、その上でペット保険の加入を勧めていたことにびっくりして言葉がでませんでした。

これも、ブリーダーの「誠実さ」の重要性が分かる事例です。

ブリーダーは動物の健康状態を説明して販売する義務があります。説明しないと、家族は「知ったうえで選ぶ」という機会すらありません。

都合の悪いことも隠さず伝え、家族が知ったうえで選択できるようにする。

その正直さも、信頼できるブリーダーに必要なものなのです。

確認ポイント
・獣医師が発行した健康診断書はあるか、確認すること。
※通常生後2か月前後に、触診・聴診の健康診断を行います

トラブルは、ひとつでは終わりません

犬写真

これらの事例は、Instagram「ブリーダー紹介 ペットの実家」に実際に寄せられたご相談をもとにしています。

これまで、子犬・子猫のお迎えトラブルについてSNSで発信してきたこともあり、今では毎週のように、ペットショップやブリーダーから子犬・子猫を迎えた方からご相談をいただいています。

そして、多くの場合、トラブルはひとつだけではありません。

「迎えてすぐ病気が見つかった」
「感染症に罹っていた」
「血統書が届かない」
「連絡をしても対応してもらえない」

そんな問題が、2つ、3つと重なっています。

残念ながら、ブリーダーとのトラブルが起きたからといって、必ずしも保健所が間に入って解決してくれるわけではありません。
動物は工業製品のように、将来の健康状態まで保証できるものではないためです。

そして、ここからが重要です。

上記のトラブルは、ブリーダー仲介サイトで「優良なブリーダー」として紹介されることもあります。

一般的に優良ブリーダーとは、動物の福祉を守るブリーダーのことを指しています。

しかし、家族の幸せまで考えなければ、優良ブリーダーとは言えません。

トラブル事例を読んで、怖くなった方へ

ここまで読んで、「じゃあ、何を信じればいいの?」と思われたかもしれません。

環境がきれいでも分からない。
口コミが良くても、それだけでは分からない。

だからといって、すべてを疑いながら子犬や子猫を探す必要はありません。

一人で、すべてを見抜こうとしなくてもいいのです。

そのために、私たちがいます。私たちは、環境や健康管理といった条件だけで、ブリーダーを判断しているわけではありません。


その人が、どんな想いで命を育てているのか。
新しい家族と、どのように付き合っていきたいと考えているのか。
そして、子犬や子猫を送り出したあとも、その子の一生を大切に考えているのか。

実際に向き合い、話を重ねながら、その考え方まで見ています。

親犬

たとえば、私たちが行っている「ハッシュタグプレゼント」も、そのひとつです。

これは、迎えたあとに同じブリーダーから迎えた家族同士がつながれる仕組みを提供しています。家族同士が繋がれることで、月齢にあった相談や疑問を共有できたり、シニアになった時は病気の報告までできるような仕組みになっています。

これは、引き渡したら終わりだと感じているブリーダーであれば、協力できない仕組みです。

「渡したら終わり」ではなく、その子が新しい家族のもとで幸せに暮らしていくことまで、一緒に考えられるブリーダーであってほしい。

そんな考え方に共感してくださったブリーダーをご紹介しています。



私が考える優良ブリーダーとは、

健康な子を育てること、だけではない。
きれいな環境を整えること、だけでもない。

家族の未来まで考えている。

私たちは、そんなブリーダーとご家族様をつなぎたいと考えています。

ペットの実家

もし、悪徳ブリーダーの被害にあったら

大切な家族を迎えたはずなのに、思いがけないトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。

飼育環境や動物の管理に問題がある場合は行政に対応してもらえる可能性があります。一方で、返金や治療費、契約内容などの問題は、別の窓口に相談したほうがよいケースもあります。

ここでは、もし悪質なブリーダーによる被害に遭ってしまったときに、まず何をすればよいのかを順番にお伝えします。

まずは、証拠を残す

  • ブリーダーとのLINEやメール
  • ホームページや販売ページの記載
  • 「健康です」と説明された内容
  • 病気や健康状態について受けた説明
  • 契約書
  • 領収書
  • 振込履歴
  • 血統書に関するやり取り
  • 動物病院の診断結果や診療明細
  • 見学時や引き渡し時に撮影した写真・動画

などです。ホームページの内容は、後から変更されたり、削除されたりすることもあります。「あとで見ればいい」と思わず、スクリーンショットなどで残しておきましょう。

また、動物病院で病気が見つかった場合は、可能であれば、

いつ診察を受けたのか
どのような状態だったのか
獣医師からどのような説明を受けたのか

これらを日付が分かるように書類だけではなく、体調不良の子犬・子猫の写真や動画を残しておきましょう。

ブリーダーに説明

現在何が起きているのか。そして、自分が何を求めているのか。それを整理して伝えましょう。

たとえば、

お迎え後○日目に動物病院を受診したところ、○○と診断されました。
診断内容については、添付の資料をご確認ください。
今後の対応について、一度ご相談させていただけますでしょうか。

というように、感情ではなく、事実を残すことを意識します。電話だけでやり取りをすると、「言った・言わない」になってしまうことがあります。

できる限り、LINEやメールなど、後から内容を確認できる方法でやり取りを残しておくとよいでしょう。

保健所に相談するべきケース

もし、問題が「あなたとブリーダーの契約」だけではなく、ほかの犬や猫の飼育環境そのものにあると感じた場合は、ブリーダーを管轄する自治体の動物愛護管理担当窓口へ相談しましょう。(例:大阪府のブリーダーであれば、大阪の保健所・自治体に問い合わせしましょう。)

たとえば、

  • 犬や猫が明らかに不衛生な環境で飼育されている
  • 狭い場所に過剰な頭数が詰め込まれている
  • 体調の悪そうな動物が適切に管理されていない
  • 必要な登録をせずに繁殖・販売している可能性がある
  • 見学した施設の環境に大きな問題を感じた

といった場合です。

もし動物の飼育や販売方法に問題があるのであれば、行政が事実を確認し、必要に応じて指導や対応を行う可能性があります。

「私だけの問題だから」と諦めず、現在もほかの動物が同じ環境にいる可能性がある場合は、相談する意味があります。

返金や治療費、契約トラブルは消費生活センターへ

一方で、

  • 購入後に病気が見つかった
  • 説明を受けていない病気があった
  • 契約内容と違う
  • 血統書を送ってもらえない
  • 返金や補償について話し合いが進まない
  • 高額なキャンセル料を請求された

といった問題は、消費生活センターへの相談を検討しましょう。

どこに相談すればよいか分からない場合は、まず消費者ホットライン「188」に相談する方法もあります。

一人でブリーダーと交渉を続けていると、「自分がおかしいのかな」「これ以上言わないほうがいいのかな」と分からなくなってしまうことがあります。

第三者に状況を整理してもらうことで、次に何をすればよいのかが見えてくることもあります。

必ず補償されるのか?

ここは、とても難しいところです。子犬や子猫は、工業製品のように「購入した時点で、将来まで何も起こらない」と保証できるものではありません。

迎えたときには健康に見えていても、その後になって病気が見つかることもあります。

また、その病気が、

  • お迎え前から存在していたのか
  • ブリーダーが知っていたのか
  • 予測できるものだったのか
  • 成長の過程で明らかになったものなのか

によっても、状況は変わります。だからこそ、病気が見つかったときは、「病気になった」という事実だけではなく、いつ、どのような説明を受け、契約書には何が書かれていたのか

を確認する必要があります。「生き物だから仕方ない」と、すべてを諦める必要はありません。

クーリングオフは可能か?

残念ながら、動物の売買に法律上のクーリング・オフ制度は適用されません。しかし、以下のような場合には法的に「契約解除」や「返金請求」が可能となることがあります。

動物に重大な欠陥(病気)があった場合:購入時に説明されなかった先天性疾患、感染症などがあった場合、販売者に対して責任を問うことができます。

契約内容と実際の状態が異なる場合:健康状態やワクチン接種歴、品種・年齢の偽装があった場合には、契約解除が認められる可能性があります。

さいごに

親犬

「優良ブリーダー」とは、一般的に動物の福祉を守るブリーダーのことを言います。しかし、それだけでは足りません。

本当に必要なことは、ブリーダーがその家族の未来まで考えているか。

私たちは、そんなご家族様想いのブリーダーを紹介したいと考えています。

ペットの実家


fumi fumi合同会社
東京都港区南青山2-2 5F
代表 藤本真央
・愛玩動物飼養管理士 2級
・元ペットショップ店長
・メディア出演 ABEMA Prime

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