犬のブリーダーとは、犬を繁殖、飼育、販売を行う専門家のことです。血統や品種の優れた特徴を次の世代に引き継げるように、親となる犬を厳選して交配させています。
しかし、本当に大切なのは、「子犬を生ませること」だけではありません。
この記事では、ブリーダーの仕事内容から、優良ブリーダーが大切にしていること、ブリーダーから子犬を迎えるまでの流れまでを解説します。
ブリーダーとは?

犬のブリーダーとは、犬を繁殖し、飼育し販売する、犬のスペシャリストです。一般家庭で繁殖をしていたり、大規模な敷地で飼育をしていたりと、ブリーダーによって規模は異なります。
ブリーダーになるには?必要な経験は?
ブリーダーとして開業する場合、「第一種動物取扱業 販売」の取得が必要です。
この資格を得るためには、①動物の資格を取得すること、②動物専門学校の卒業資格や半年以上の実務経験の2つが必要です。
この2つが揃ってから、飼養施設の構造や床の面積など細かくチェックされます。
ブリーダーになるには、犬の健康管理やしつけの方法などを体系的に学んだうえで、飼育環境を整えて開業する必要があるのです。
ブリーダーの仕事は「繁殖」だけではありません
・ドックショーに出陳
・親犬の健康管理
・繁殖計画
・妊娠、出産の管理
・子犬が育つ環境づくり
・子犬の社会化
・新しい家族への引き渡し
・お迎え後のアフターフォロー
など、ブリーダーの仕事は多岐にわたります。
では、優良なブリーダーは他にどんなことに注意し繁殖をしているのでしょうか?
優良ブリーダーは、何を考えて繁殖しているの?

ブリーダーとは、健康な子を繁殖し育てる責任があります。
しかし、健康であればそれだけで幸せに暮らせるわけではありません。
優良ブリーダーが考えているのは「その先」
「散歩中に狂ったように吠える」
「ふとした時に家族にも噛みつく」
このような状態では、家族が子犬と楽しく暮らしていくことは難しくなります。
つまり、家族が可愛がりやすい性格の子犬であるためには、子犬の心の土台にも目を向け育てなければなりません。
その土台を整えるときに、ブリーダーは下記のようなことを考え、改善して繁殖を行っています。
生まれる前
どの親犬を組み合わせるか
・健康面に問題はないか?
・遺伝性疾患はないか?
・親犬は攻撃的ではないか?
育っているとき
心と身体の健康の土台はあるか
・健康状態は良好か?
・しっかり食べているか?
・運動し、筋肉をつけているか?
・人との関わりを学んでいるか?
・生活音などは慣れているか?
・他の犬や猫に怖がっていないか?
・新しい環境に慣れやすい性格か?
家族のもとへ行ったあと
楽しく暮らしているか
・人の手を怖がらないか?
・家族との生活を楽しめるか?
・困ったときに相談してもらえるか?
このように、優良ブリーダーが考えているのは子犬が生まれる瞬間だけではありません。
「この子が人を好きになれるか」
優良ブリーダーは、そんな子犬の「その先」まで考えて繁殖し、育てています。
ブリーダーから子犬を迎えるメリット

子犬を迎えるとき、ペットショップではなくブリーダーから迎える方法もあります。
育ててきた人から引き継げる
教えてもらえるのは、運動量や食事量などの一般的な情報だけではありません。
その子特有の「どんなあそびが好きか?」「どうやって眠ってきたか?」といったポジティブな情報から、
「トイレを失敗しやすい」「他のワンちゃんが苦手」など、お迎えを真剣に考えらえる情報まで幅広く教えてもらえます。
親犬を見ることができる
母親犬・父親犬をみれるメリットは、成長後の予測が分かりやすいこと。
性格も似てくるケースが多いので、親犬の性格もしっかり見ておきましょう。
生まれ育った環境を確認できる
子犬がはじめて会う人間はブリーダーです。そのブリーダーと、どんな環境で育ったかを知れることは、子犬の生活を引き継ぐ上でとっても大切です。
清潔さだけではなく、トイレの場所や寝床、床のカーペット、食事の取り方まで参考にさせてもらいましょう。
お迎え後も相談できる
その品種に特化したブリーダーからのアドバイスは、これから生活していくためにとっても為になります。
ブリーダーによっては、ご家族様が集まるファミリーイベントを開催することもありますよ。
兄妹犬と会えると、ご家族様と似たような悩みを共有できるかもしれませんね。
ブリーダーから迎えるデメリット・注意点

すべてのブリーダーが同じではない
何を大切にして繁殖しているかは、ブリーダーによって違います。
・犬種のスタンダードを守る
・しっかり動ける骨格である
・とってもかわいいお顔
・愛される性格
・人気の見た目や毛色
など、なにを重要視しているかはブリーダーによって違うます。
「ブリーダーだから安心」とは限らない
動物の福祉や家族のことを考えず、「売れたらいい」と考えるブリーダーもいます。
生き物は現状販売であり、迎えたあとに病気が見つかっても発症の時系列が分からず泣き寝入りせざるを得ないケースは少なくありません。
ブリーダー選びは慎重になったほうがいいでしょう。
ブリーダーから子犬を迎えるまでの流れ

① 気になるブリーダーを探す
ご自身が足を運べる範囲で、ブリーダーを探してみましょう。
ブリーダーとのマッチングサイトを利用できます。
しかし、ブリーダーサイトによって「優良ブリーダーの基準」や「何を大切にしているか」は違います。
どんな基準で掲載認定しているかを確認してみましょう。
優良ブリーダー直販サイト
「ペットの実家」では、
・親犬や子犬の福祉を守る
・家族が暮らしやすい心を育てている
・遺伝子検査をしっかり行う
などの確認をしている、獣医師が推奨したブリーダーを紹介しています。
② 子犬・親犬・ブリーダーポリシーを見る
子犬だけではなく、親犬の様子や表情、ブリーダーのポリシーをしっかり確認してみましょう。
③ ブリーダーに問い合わせる
お気に入りの子犬やブリーダーを見つけて、連絡してみましょう。ペットの実家では、ただ子犬を選ぶだけではなく、生まれるまで待てる仕組みも提供しています。
④ 見学する
犬舎に見学にしに行きましょう。
動物愛護管理法によって、ブリーダーは販売する犬を登録してある住所で直接購入者に見せることが義務付けられています。そのため、必ず犬舎へ足を運びましょう。
なお、オンライン上でまずは見学することもできます。
⑤ 契約・お迎え
犬舎を見に行き、犬を迎えることを決めた場合、生後57日以上の子犬であれば子犬を連れて帰ることができます。57日未満の場合、別日にお迎えできます。
国の天然記念物に指定されている日本犬6種(柴犬、紀州犬、四国犬、北海道犬、甲斐犬、秋田犬)は、ブリーダーが直接販売する場合に限り、生後49日(7週)を超えていればお迎えできます。
ブリーダーとのやり取りのマナー
はしごはNG
動物がいるペットショップや動物カフェなどに足を運んだあとの犬舎見学はNGです。寄生虫やウイルスや細菌を服や靴の裏から、犬舎に持ち込んでしまう可能性があります。
犬舎見学は、1日に1度のみを守りましょう。
お迎えの意思がない見学
ブリーダーは、寝る間も惜しんで3時間おきにミルクをあげている場合があります。
「子犬をみてみたい」「話を聞きたい」という理由だけで見学しないようにしましょう。ブリーダーが子犬を育てる時間を確保するためにも、また余計に感染症を持ち込まないためにも協力しましょう。
優良ブリーダーの見分け方
優良ブリーダーは、犬のことを第一に考え、豊富な知識と経験に基づき繁殖を行っています。清潔な犬舎かどうか?に加えて、次のような内容を確認してみましょう。
- 動物愛護管理法を守っている
- 適切なブリーディングや飼育をしている
- 親や血統の情報を教えてくれる
- 十分な説明やアドバイスをくれる
- 質問に対して丁寧に回答してくれる
- 子犬の心まで育てている
これらの項目を、下記ではより詳しく解説しています。

さいごに
ブリーダーとは、犬の繁殖と飼育のプロであり、子犬がはじめて会う人間でもあります。
どんなブリーダーから子犬の人生を引き継ぎたいか?という目線で考えると、ブリーダー選びはもっと楽しくなりますよ。
10年以上人生を共にする大切な家族を迎えるからこそ、信頼できるブリーダーと出会えるといいですね。
