
この子だけを抱きしめることが、できない。
そんなブリーダーの葛藤から、ペットの最後のおうちはスタートしました。
繁殖を引退したワンちゃんや猫ちゃんを、ブリーダーが直接里親さんに引き渡しします。
ブリーダーが直接引き渡しを行うことで、里親さんにはこれらが提供できるようになります。
✔ これまでの出産回数
✔ 病歴・治療歴
✔ 性格や癖、特徴、好きな遊び
✔ ブリーダーの飼育環境
✔ 生まれた子供たちとそのお迎えした家族(SNSで繋がることもできます)
✔ 正確な誕生日
✔ お迎え後の相談
里親募集中のワンちゃん・ネコちゃんはこちら

ブリーダーと里親様 両者のお声
チワワを迎えた方から
ブリーダーさんのご自宅まで、3度通わせていただきました。この度は素晴らしいご縁をいただきました。賑やかになり、楽しい毎日を過ごしております。運営事務局さん、ブリーダーさん、ありがとうございました。
チワワを引き渡ししたブリーダーから
里親様には、3度犬舎にお越しいただくことを条件に、里親探しを行いました。3度も来てくれると、こちらも心の準備をして引き渡すことができました。成犬は慣れるのに時間がかかると思いますが、そのフォローもできるので安心です。
譲渡条件は?
譲渡条件は、ワンちゃん・ネコちゃんの性格や年齢に応じて決めています。そのため、一般的に里親候補としてお断りされやすい単身者の方、65歳以上の方、お子様のいるご家庭、お仕事をされている方、先住動物がいらっしゃるご家庭でもご応募いただけます。
詳細は、個々の募集要項に記載しています。
ご家族の同意を得たうえでお問い合わせください。
例)極度のビビり猫ちゃんの譲渡条件は・・・
小さなお子様のいない & 頻繁に家族以外が出入りしない & 先住動物は1頭まで。などが譲渡条件となります。

ブリーダーが直接譲渡するわけ
2022年、「繁殖引退犬・猫を、私たちブリーダーが直接里親さんへ引き渡せる環境を整備してほしい」とブリーダーから依頼がありました。
その依頼内容を一部公開します。
引退犬・猫って、何??
チワワやアメリカンショートヘアなどの純血種の動物たちは、ブリーダーの管理下の元、出産や育児が行われています。そして、そこで生まれた子供たちがペットショップ等を通じて一般家庭に旅立ちます。
その出産や育児を終えた親たちのことを、一般的に「繁殖引退犬」「ブリード卒業猫」などと呼んでいます。
2021年からブリーダーに対しての法律大きく変わり、親犬・猫の老後も一緒に暮らすことが難しくなりました。
ブリーダーの悩みの種親犬・親猫のゆくえ
――ブリーダーさん。相談ってなんですか?どうされました?
ブリーダーとして、思う事があって。お願いです。
ペットの実家(獣医師推奨ブリーダー直販)さん、繁殖引退犬をブリーダーが直接里親さんに譲渡できる仕組みを作ってくれないですか?
今までは、動物愛護団体を通じて里親探しをしていましたが・・・やっぱり、切なくて。
――手放すことは切ないですよね。もう一緒に暮らせないなんて。
それもそうなんですが、、、もう二度と会えないことが切ないのです。

里親とブリーダーの関係は?
会えないんです。一度動物愛護団体さんへ手放すと、もう二度と親犬と会うことはありません。
トラブル防止のために、ブリーダーと里親はお互いの情報が分からないことになっています。
――え?毎日一緒に暮らしている親と、もう会えないのですか?
そうなんです。多くの動物愛護団体さんは、ブリーダー情報を里親さんへ知らせません。そして、私たちもどんな里親さんの元へ行ったか分からないんです。
――ブリーダーさえOKと言うなら、ブリーダー情報は里親に伝わるものかと思っていました。
そうでしょう?ブリーダー名を公表すると、「どんな環境でブリードしてるんだ!」って里親さんが直接犬舎に行ったりしてトラブルになっちゃうかもしれないからだって。
里親募集の詳細には「ブリーダー飼育放棄」「保護犬」「何度も出産をくり返し」って書かれているから余計に。可哀そうな言葉を使うと、家族も見つけやすいのでしょうし。
だから、里親さんとブリーダーが連絡が取れるような動物愛護団体さんがないかと探しているのですが・・・。全くなくて。だから、ペットの実家さん、やってくれないですか?ブリーダーが直接譲渡できる仕組み。
――でも、引退犬ってちょっと・・・いや、かなり、悪いイメージがあるじゃないですか。ブリーダーが手放すことに対して。
いらないから、親を捨てるのか
いいんです。批判されても。私の名前で出して、私が直接引き渡しをしたいです。愛した我が子ですから。一緒に子育てをした、苦楽を共にした仲ですから。最後ぐらい、ずっとのおうちを私が見つけてあげたい。
劣悪な繁殖もしていませんし、何度も産ませるようなことも、していません。隠すようなことは何もないので、実際にご覧いただきたいんです。
――強い意思があるのですね。その前に、どうして親を手放さないといけないのでしょうか。
我が子として、親も愛情込めて育てているつもりです。ですが、子犬を育てている最中「遊んで」「かまって」と言われても限界があります。1対1で遊んであげられる時間はごくわずか。残念がっている親犬の顔を見るのがとても辛いです。
私たちは、一般の飼い主さんより食事や栄養、睡眠などの体調管理をしている自信はあります。管理ができないから親を手放したい訳ではありません。
でも、愛しているのに、一般家庭の豊かさには敵わない。それが現実です。もっと、この子にはより豊かな生活をと思って、里親さんに託したいと思っています。
親にとって、豊な生活とは
豊かとは、一緒にお布団に入って寝たり、一緒に遊んだり、おやつをもらったり、ドックランやドックカフェに行ったり・・・。最近は一緒に旅行もできるような時代になりましたしね。甘えたい時に甘えることができる、お膝を独占できる。
ふつうの一般家庭の日常です。これが、どうしても私たちには限界があって。
――ブリーディング施設は、産科と保育園が合わさったような慌ただしさはありますよね。
そこに老犬まで、となると・・・。そもそも老犬と子犬の相性はあまりよくなりですよね。元気な子犬と静かにしたい老犬は。
そうなんです。「いらないから捨てるんだ」と思われていますが、違います。そんな訳ないじゃないですか!みんな、みんな、愛しています。愛しているから辛いんです。この子にだけに愛情がかけられないことが辛いんです。
甘えん坊のこの子だけの、お膝を用意してあげたいと思っています。
実際に、ブリーダーの現場は女の子犬が多いですから、嫉妬心でいじめが発生することがあります。平等に愛しているつもりなんですけどね。キッチンで作業している時、足元にきた1頭にヨシヨシすると、他の母親たちからの嫉妬の目が・・・。甘えたがりという犬種の特性もあるかもしれませんがね。
だから、誰も見ていない廊下で抱きしめるんです。みんながいるところでは、愛せないから・・・。

動物愛護団体に託すメリット
――そもそも、どうして今まで繁殖引退犬を動物愛護団体に引き取ってもらっていたのですか?
動物愛護団体さんにお願いするメリットも、もちろんあります。その理由の一番は「審査」。
私たちブリーダーは、年収の確認もできなければ、家の確認までできません。しようと思えばできますが・・・厚かましいじゃないですか。ブリーダーができることは限りがあります。
――確かに、保護団体さんの審査は厳しいですよね。しかも、集客力がありますね。
そうですね。ただ、「ブリーダーの下請け愛護だ」という意見も広がってきましたね。
繁殖引退犬の里親になったところで、「そのブリーダーが今も事業を営んでいるのか」「母親犬が手放された本当の理由はなんなのか」「何回出産したか」「本当の誕生日はいつか」里親さんは分かりません。
実際に・・・。動物愛護団体さんにお願いしたチワワが、5歳もサバをよまれていたことがありました。
――5歳?どういうことですか?
本当は6歳だったんです。でも、1歳で里親募集されていました。びっくりでしょう?里親さんは見つかったのだろうかと、気になってちょくちょくサイトを見ていたんです。そこで、年齢の間違いに気付いて。
確かに、生肉や質の良いフードを食べていましたし、毛艶はよかったです。でも、そんなにサバをよみますか?若い方が譲渡先を見つけやすいからなんでしょうけど、亡くなる時、里親様がどんな気持ちになるか。5歳は大きい。
「若くして亡くなってしまった理由は、ブリーダーの飼育や血統管理に問題があったんだろう」て、里親さんは当然そう思いますよね?
動物愛護団体に抗議の連絡を入れましたが、聞き入れてもらえませんでした。
「若いほどはやく家族が見つかる。家族がはやく見つかることが、ワンちゃんにとって一番の幸せだから」だと。
月齢詐称はごく一部の動物愛護団体で行われており、一般的ではありません。
――確かに、里親側も推定年齢しか分からないものだと認識していますが、繁殖引退犬であれば当然血統書はあるわけで。年齢だけではなく、生まれた日付まで分かるはず。
はい、そうなんです。ブリーダーはそもそもイメージが悪い。そのイメージを自ら作り出している気がして。
だったら、自分でやっぱり託したい。自分の目を信じて、里親さんにうちの子を託したいんです。今はSNSもありますし、引き渡しをした後の過ごし方も分かります。
なんなら、里帰りで我が家にお越しいただくこともできる。自分で、最後のおうちを見つけたいんです。

獣医師推奨のブリーダーが直接譲渡できる仕組みを まとめ
✅ 今の譲渡のしくみ
・ブリーダーから直接お迎えするのが難しい
・多くは動物愛護団体を通じた譲渡
✅ ちょっと気になること
・里親審査があるのは安心だけど…
・ペット業界のことが見えにくい
✅ 「ペットの最後のおうち」って?
・獣医師もおすすめするブリーダーが直接譲渡
・「ペットの実家」の基準をクリアした安心の仕組み
✅ こんな未来を目指して
・ブリーダーと里親さんが直接繋がることができる!
・もっとオープンで透明なペット業界へ

ブリーダーと里親様 両者のお声
ミニチュアダックスフンドを迎えた方から
これまでもダックスと暮らしてきました。次は保護犬をと考えていましたが、子供が小さくて審査が通りませんでした。
繁殖引退犬をブリーダーが直接譲渡していると知り、かなり遠かったですがお迎えさせていただくことになりました。素敵な犬舎とブリーダーだということが分かり、安心してお迎えできました。ワクチン接種証明書の履歴は遺伝子検査、病歴など細かく教えていただきました。ありがとうございました。
ミニチュアダックスフンドを引き渡ししたブリーダーから
この度はご家族皆様揃って、遠くからお越しいただきありがとうございました。
譲渡前日は・・・泣きながら最後の晩餐をみんなで楽しみました。
それでもとても素敵なご家族だったので、お引渡しができてよかったです。これからも末永くどうぞよろしくお願いいたします。
ミヌエットの里親になった方から
この度は良縁ありがとうございました。猫ちゃんははじめてでしたが、すぐに家にも馴染んだようで、体調も崩しませんでした。今では家族のアイドルです。
ミヌエットを引き渡ししたブリーダーから
当猫舎で生まれた猫ちゃんでした。母親を手放すことに対して、「いらないのか」と言われるのことが辛いですが、こうして幸せそうな様子をみると、やっぱり里親さんにお願いしてよかったと思えます。こちらこそ、ありがとうございました。

直接ブリード卒業犬・猫を譲渡したいブリーダー様はこちらから
ペットの最後のおうちでは、「ペットの実家」に掲載いただけるブリーダー様のみ、譲渡を行わせていただいております。
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