ダックスフンドを毛色だけで探そうとしているそこのあなた!ちょっとまってください。
実は、ダックスの毛色は健康ととっても深い関係があります。
多くのご家族様が

クリーム色の女の子がいいな♡
とダックスを毛色や性別だけで探していらっしゃいますが、それだけだとワンちゃんの情報が少なすぎて、お迎え後に大きなショックを受けるかもしれません。
ダックスは一度お迎えすると、「ダックス以外の犬種は考えられない・・・」という方ばっかりです。私たちを魅了しまくる犬種。
ぜひ最後までご覧いただき、楽しいダックスライフを過ごしてください。
ダックスには3種類の大きさある
ダックスの一番有名犬種はミニチュアダックスフンドですが、実は小さめサイズと大きいサイズの犬種もいます。
犬種分類 | 体重 | 胸囲 |
---|---|---|
スタンダード(中型) ➡アナグマやキツネの巣穴に入って狩る役目 | 9~12kg以上 | 35cm以上 |
ミニチュア(小型) ➡さらに小さい、ウサギなどを狩るために改良 | ~5kgほど | 35cmほど |
カニンヘン(小型) ➡さらに小さい、ウサギやネズミなどを狩るために改良 | 3.5~5kg以下 | 30cm以下 |
主な違いは 体の大きさです。
そのため、お家の大きさ・広さと運動量で探すのをおすすめします。
スタンダードダックスは運動量が大切ですので、アクティブなご家族様におススメです。
ダックスに吠えるな!はかわいそう
ダックスの胴が長い特殊な骨格は、穴の中に住む小動物を狩れるように改良されてきました。足が短い方が砂を掻きやすく、胴が長い方が穴の奥まで届くからです。
つまり、ダックスは狩猟犬だったのです。狩猟犬は、自分の家族やテリトリーを守る必要もありました。そのため警戒心も縄張り意識も強いので、「誰だ!」と言わんばかりに吠えてしまうこともあるのです。
そんな頑張り屋さんのダックスですから、なんでそんなに吠えるの!吠えるな!と怒るのはかわいそうです。宅配のお兄さんやピンポーンという音は敵じゃないんだよ~とご家族様が教える必要があります。しつけははやめにスタートしましょうね。
54%が失明する遺伝子をもっている!
遺伝子の話なので難しいですが、ダックスフンドの54%が進行性網膜萎縮症(PRA)という遺伝子をもっています。
失明の可能性がある病気です。遺伝病のため、完治は難しいのでお迎え前にチェックしましょう。
重要ポイント
PRAの遺伝子持っている=発症する、というわけではありません。
そのため54%が発症するわけではありませんが、ダックスはとても保有割合が多いため、お迎えするときは
「その子犬は検査されているか」もしくは「親犬が検査されているか」どちらか2点を確認することをおススメいたします。
遺伝子検査の結果の見方
クリア(ノーマル):遺伝病の遺伝子をもっていないため、発症する可能性が低い。
キャリア:遺伝病の遺伝子をもっているが、発症する可能性が低い。(繁殖に注意)
アフェクテッド:遺伝病の遺伝子をもっており、発症可能性が高い。(繁殖に注意)
※遺伝子のことなので、発症しないと言い切ることはできませんが、クリアとキャリアは発症しないと考えてもOKです。
ペットの実家では、健康にワンちゃんが育ってほしいという想いから、ご紹介しているブリーダーさんの全てに遺伝子検査をお願いし、また遺伝子検査会社と提携していますので、安心してお迎えください。

毛色は健康上の問題に直結する
十数年前、白に近い毛色のクリームが大人気となりました。
他の犬種も儚い薄い毛色は人気です。ですがクリームはアルビノ系の遺伝子の影響を強く受けているため、内臓疾患や視覚・聴覚障害・皮膚の疾患をもたらす可能性が高いのです。
よって、2018年からダックスフンドのクリームはJKCでは認められていません。これらの毛色の規定は、多くの犬種で定期的に変化していきます。
ワンちゃんは、遺伝子の関係で、親犬の毛色によって健康リスクが変わってきます。例えば、クリーム同士の交配など、色素の薄い個体同士の組み合わせには注意が必要です。
ですから、カラーバリエーションのあるダックスは特に、親犬をみてお迎えすることがベストです。
もしかしたらクリームの子犬の両親もクリームかもしれませんからね。ペットショップは親犬を見ることはできませんから、ブリーダーからしっかり説明を受けることをおすすめします。
推奨されていない交配例
クリーム × クリーム
ダップル × ダップル
ブルー × ブルー
イザベラ × イザベラ
イエロー × イエロー
チョコ × チョコ・・・等。
ダックスは、見た目だけでなく、健やかな成長のために親犬の毛色もしっかり確認しましょう!
ヘルニアは遺伝も大事
ダックスフンドは足が短く、胴が長い犬種のため、ヘルニアを発症しやすい犬種です。「胴の長さは関係なく、足の短さのみ関係する」と言われることもありますが、少なくとも胴の長さが腰に負担になっているのも事実です。
発症する原因は2つ!
①遺伝的な足の短さが要因(軟骨異栄養症)
② 飼育環境・運動不足・加齢などの後天的な要因
ダックスは皆、軟骨異栄養症の遺伝子を持っているので、遺伝的な要因を完全に防ぐのが難しいですが、「親犬がヘルニアになっていないか」と 事前にチェックすることでリスクを下げることができます!
できる限り発症しないように血統を考慮し、努力しているブリーダーさんを探しましょう。
またお迎え後の予防も大切です!
✅ 段差を減らす(階段やソファのジャンプを控える)
✅ 筋肉をつける(適度な運動で「天然コルセット」を作る!)
ペットの実家では、ワンちゃんの健康を一番に考えたブリーダーさんを紹介しています。
健康第一で、一生幸せに暮らせるパートナーを見つけてくださいね!
